SoftBank ウインターカップ2025 第78回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


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REPORT 現地レポート

【現地レポート⑮】2年生ガードの京都精華学園・山﨑燦吾が対戦相手から学んだ「徹底力」

2025年12月26日

「SoftBank ウインターカップ2025 令和 7 年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子 3 開戦、京都精華学園(京都②)はベスト 8 入りを懸けて土浦日本大学 (茨城) との一戦に臨みました。

 試合は互いに譲らず、前半は 36-36 の同点で終えます。後半も状況は変わらず、勝負は第 4 クォーターへともつれましたが、残り約 3 分のときにはインサイドとアウトサイドとでバランスよく攻めた京都精華学園が10点のリードを奪います。しかし、このまま逃げ切りたい京都精華学園でしが、この試合29得点を挙げた土浦日本大学の #12 渡部駆流選手に 3 ポイントシュートを決められると、ジリジリと点差を詰められてしまいます。そのまま試合は延長までもつれ、延長では確実に得点を挙げていった土浦日本大に振り切られてしまいました (76-78)。

「70点までが少し遠くて。もうあと 1 点というところでノーマークのシュートが落ちたり、フリースローが落ちたり。なかなか70点に乗らない間に (相手に) 難しいシュートを決められて追いつかれてしまったと思います」と、京都精華学園の山﨑翔一朗コーチは試合を振り返りました。

 また、キャプテンを務める #35 山崎燦吾選手も「自分も含めて終盤にターンオーバーをして、それで延長へとつながってしまいました。延長でも自分は目の前に転がってきたボールを拾えなかったりしたので、そこの甘さや気持ちの面で負けてしまったと思います」と、反省の言葉を口にしました。

 今年の京都精華学園は、「特にディフェンスにはすごく自信があって、ハードワークできる選手たちです」と山﨑コーチが言うように、1 回戦の北海道栄 (北海道) 戦では、プレスディフェンスからで 5 分間で24点を奪取。また 2 回戦の北陸 (福井) 戦も「ディフェンスで流れつかむことにことができた」と、持ち味を発揮して勝利をつかみました。

 3 回戦でもディフェンスで土浦日本大学を苦しめましたが、最後は「勝負強さにやられました」と、その壁を超えることはできませんでした。

 ただ、今年のチームは主力に 2 年生が多く、この経験は必ずや次に生きるでしょう。山﨑コーチも「2 年生たちは 3 年生たちのためにも、来年はもう一つ上のステージに上がらないといけないなと思います」と、語気を強めます。

「この試合で思ったのは、最後までやり切る集中力や徹底力というのを土浦日本大学にはアップのときから感じましたし、徹底していると思いました。自分たちは勢いに乗ったら強い。だけど、これからはやらないといけないことをもっと徹底すること。シュートを決め切る力もつけていきたいです」と山崎選手は今後の課題を発しました。

 その山﨑選手もまだ 2 年生ですが、試合後は今大会が高校最後の大会となる 3 年生への感謝の言葉も忘れていませんでした。

「3 年生が試合に出たときはやるべきことを徹底してやって、下から支えてくれてました。それで勝つことができたと思います。バスケット以外でも 2 年生は自由な感じだけれど、それを 3 年生が支えてくれていたので感謝したいです」

 この悔しい敗戦をどう生かすか、山﨑選手をはじめとする京都精華学園の 1、2 年生たちは、新チームでのさらなる飛躍を目指します。

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