SoftBank ウインターカップ2025 第78回 全国高等学校バスケットボール選手権大会


チケットの購入

REPORT 現地レポート

【現地レポート②】初戦に競り勝った札幌山の手 高橋優希「明日も自分たちのやることをしっかりと」

2025年12月23日

 東京体育館と京王アリーナTOKYOの 2 会場で行われた「SoftBank ウインターカップ2025 令和 7 年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会(以下、SoftBank ウインターカップ2025)」の女子 1 回戦。京王アリーナの第 1 試合には過去に2010、2011年大会でウインターカップ連覇を果たしている札幌山の手 (北海道②) が登場しました。

 今夏のインターハイは、北海道予選で日本航空北海道に敗れて出場はならなかったため、札幌山の手にとっては今年初の全国大会が今大会となります。

 迎えた日本航空 (山梨) との一戦、出だしに連続得点を許しますが、その後すぐに日本航空を捉えると、以降は幾度となくリードを奪っての展開となります。しかし、日本航空を突き放すまでに至らず、前半は 45-42 とわずか 3 点のリードで終えました。

 それでも、後半の出だしには、#4 高橋優希選手のバスケットカウントなどで一気に10点近い差をつけた札幌山の手。だが、そこから決定打に欠くと、その間に185㎝のセンター、#66 アジェウォレ メルシー選手に攻め込まれ、再び接線へともつれてしまいました。

 すると終盤には 5 点近いビハインドを負うことに。それでもこの窮地を救ったのはチームディフェンスで、「すごく練習をしてきた」と、大会に向けて強化してきたディフェンスが冴えを見せました。1 試合を通してチームのスティールが19本はその現れと言えるでしょう。

 一方、オフェンスでは高橋選手が怒涛の攻めを披露。1 点差に詰めるシュートも、逆転のシュートも沈めてチームをけん引します。最後は日本航空の攻撃を防ぎ、79-78 で勝利。札幌山の手が 2 回戦へとコマを進めました。

「内容は決して良くなかったと思いますが、最後、しっかり粘って、粘って、ボールを取ることができた。ディフェンスから粘って点を取れたので、そこは良かったところかなと思います」と、高橋選手は安堵の表情を見せながら試合を振り返りました。

 その高橋選手、インターハイの北海道予選で日本航空に敗れて以降、「自分の強みは何だったのかなということを考えました」と、自身のプレーを見つめ直したと言います。

 そして出した答えが「自分のプレーを伸ばすこと」。具体的には「シュートが得意なので得点を取ること、ジャンプシュートだったり、3 ポイントシュートだったり、攻撃の幅を広げることを意識してやってきました」と、教えてくれました。

 文字通り、日本航空戦では多彩な攻めで33得点と奮闘。「自分が点を取ればチームとしての点も動き、伸びていくと思いました」と、強気のプレーでも盛り立てました。

 辛勝となった 1 回戦を終え、明日の 2 回戦はインターハイベスト 4、そして U18日清食品トップリーグでも 2位となった強豪・岐阜女子 (岐阜) と対戦します。

「相手に関係なく、自分たちのやることをしっかりやる。最初からやるべきことをやれるように頑張っていきたいです」と、抱負を語った高橋選手。

 エースとして引っ張る彼女が岐阜女子を相手にどのようなプレーを見せるのか、注目です。

NOW LOADING

TOP